寝違えについて

暑さが緩み朝夕が涼しくなってきました。
こんな時期によく起こるのが
首の寝違え、ギックり腰です。

朝起きたら首が痛い!
そんな時多くの人は「寝違えた?」と思いませんか?

実際、首を安静にして数日過ごしているうちに
症状も消えていくことが多いです。

しかし、数日様子を見ていても
首から肩甲骨にかけての違和感が
良くなるどころか腕もシビれるような
症状が出てくる人もいます。

そんな時は『頚椎症性神経根症』
かもしれません。

神経根とは脊椎管の中を走っていいる
太い神経から枝分かれした細い神経のことです。

これは脊椎の隙間から外に出る時に
狭い隙間を通りますが、
頚椎に問題がなければ
骨が神経根を圧迫することはありません。

しかし、骨も経年劣化します。
骨の一部がささくれ立ってトゲのような
突起が出来ることがあります。

このトゲが神経根を圧迫して痛みやしびれ
などの症状を引き起こすのが
頚椎症性神経根症なのです。

いわゆる”寝違え”とは、
睡眠中の不自然な姿勢によって
引き起こされる首周囲の”筋肉痛”で、
筋肉が刺激されて起きる頚椎症性神経根症とは
メカニズムが異なります。

頚椎症性神経根症を疑う5つのポイント

⑴首を上に向けると痛む
⑵痛みで首を動かせない
⑶腕全体に痛みとしびれが出る
⑷肩甲骨の内側が痛む
⑸痛む部位を押しても痛くない

好発年齢は30代〜50代

理由は若い人は神経が丈夫だし
高齢者は神経に”たるみ”が生じて
骨棘の刺激を受けにくくなるからです。

寝違えと思っても
痛みに注意して専門医への受診をオススメします。